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親の心の教育をしてくれる学校

 私の子供の通っている学校は、子供の心の教育だけでなく親の心の教育の機会も与えくださる学校です。

先日、父兄を対象にして「生きる力を身に付けるには」というテ-マで学校にお話を聞きに行く機会がありました。

そこで、学んだことを書いてみようと思います。

 まず、思春期青春期が存在するのは人間だけであるということ。人は母から生まれ、そしてそれからもう一度、自分で自分を生み出す。つまり、人間は二度生まれるのだそうです。そのとき、母親は今度は助産師の役目を果たす。すなわち、その役目とは、「待つ」ことを意味するそうです。

ヒナが卵の殻を内側から突いて破ろうとするとき、親鳥は外から様子を見ながら待つ。ヒナが出ようとする力を信じながら、必要ならばちょうど良いさじ加減で手助けをする。

これが思春期の子供と親の関係の理想的な姿なのだろうなと思いました。「待つ」って難しいけど大切なんだなあと身につまされる思いでした。

 さらに、人間には基本的な欲求が三つあり、その三つが満たされていると「生きる力」が生まれるのだそうです。

1.本当の自分を知りたい。本当の自分になりたい。本当の自分とし  て生きたい。 

2.確かなもの(目にみえるものではないが、変わることがないもの)に支えられて生きたい。

3.共に支え合って生きたい。=呼びかけられたい。これには、「出会い」が大事。これにより、自分自身が何であるのか、どこに向かおうとしているのか、そのためには何をすればよいのか、を理解していくことができるようになるそうです。  

子供がなりたい自分の方向性を自分で見出す。そして、そこへ向かって歩き出す。素晴らしいことだと思います。

「愛情」の反対は「憎しみ」ではなく、「無関心」なのだそうです。「憎しみ」は、愛情の変形したものであり愛情に属するのだそうです。

そして、「健康」の反対は「病気」ではなく、「不健康」なのだそうです。人は皆、「健康でない」=「病気」と思いがちで何か特別で異常のように思いがちであるが、そうではなくそれは「不健康」と位置づけられるそうです。

「健康な人」と「不健康な人」との大きな違いは、次の三つだそうです。

1.健康な人は、自分を変えようとする。不健康な人は、他人を変えようとする。

2.健康な人は、現実から出発しようとする。不健康な人は、理想から出発しようとし現状を認めないし受け入れられない。

3.健康な人は、共に生きようとする。不健康な人は、ひとりで生きようとする。

この違いを眺めていて思ったのですが、今世の中で問題になっている「引きこもり」は、これにピッタリ当てはまっているような気がしました。

このストレス社会では、きっと誰でも何かのきっかけでそういう風になってしまう可能性、危険性は皆平等に自分の周りに(環境的に)存在しているのではないかと思います。

だからこそ、そういう人たちを特別な存在として見るのではなく、自分にも起こりうる可能性もあるのだから暖かい目で見守って、本人が自分自身で自分の殻を破って出てこようとする変わろうとする力を信じて、周りの人たちは接することが大切だと思いました。

たとえ、たくさんの辛い経験をしたとしても、その何分の一、何十分の一でも人の温かな真心に触れる経験をすることは、それまでの心の傷を癒してくれる何倍もの大きな力になると思います。

 それから、「幸、不幸」と「運、不運」の違いも教えていただきました。

「幸、不幸」は自分で選べるが、「運、不運」は自分では選べない。

例えば、{自分が癌になる}とか{誰かから悪口を言われる}とか{失職}するといったものは、自分では選べないので、不運ではあるが不幸とは限らない。

たとえ、癌になったとしてもそれは「不運」ではあるが、必ずしも「不幸」だとは限らない。なぜならば、幸、不幸を決めるのは自分自身の心であり、それをどう受け止め、それからどう生きていくのか、全ては自分次第であり自分自身の心意気にかかってくるからだそうです。

癌だと知り、自分は「不幸」だと嘆く人がいるかもしれないが、それとは逆に、それまでの自分の生き方を振り返ることができてこれからの自分の生き方をあらためて考えることができて「幸せ」だと思う人もいるかもしれない。

「不幸」と「不運」の違いを認識することは、生きていくうえでとても重要なことだと思います。なぜなら、この違いが理解できれば良い意味で心が強くなれると思うからです。子供たちにもこの違いをきちんと教えてあげたいと思います。

以上、長くなりましたが、三日間に渡り、学校が子供のみならず、親の心の教育にも力を注いでいただきましたことに感謝の意を表したいと思います。

                 ク-ミンでした。    

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